こんにちは。
前回は、車庫ステッカーの受け取りについてお伝えしました。
今回はOSSの特長であり メリットのひとつの、自動車の手続きにかかる手数料や税金の支払いに現金を使わないことについて取り上げたいと思います。
まず、従来からの窓口申請(書面申請)では、現金から印紙や証紙に変えて納付書などに貼り付け、手数料を納めることで、書類の審査が開始となります。
「現金を印紙に変える」
この時点で現金を扱わなくなると考えがちですが、いいえ、印紙も現金と同じと考えてください。
自動車手続きにおいて 現金を扱わないことは、さまざまな部門・場面においてメリットがあります。
1.OSSは現金を数える必要がない
窓口申請の際には、自動車手続きに必要な手数料や税金などを現金や印紙で支払います。そのとき、支払う側・受け取る側ともに 現金の有り高が変わるため、その都度もしくは1日の終わりなどに現金を数えることとなります。現金を数えることは、経理事務において大きなリスク・負担となります。
現金を集計するために、時間や労働力・場所や設備が必要である一方、現金を数えても企業でいう「売上アップ」にはなりません。
また、印紙で手数料を納める場合、手数料納付書に印紙を貼り付けますが、その印紙の額が規定の額の印紙かどうかを目視で審査・確認する必要があります。たとえば、重量税印紙の額が100円か1000円か、200円か2000円か、間違いがないかを注意深く確認する必要があります。現金で印紙を購入する時には、人が関わるため、間違える可能性があります。これが、現金や印紙を扱う、経理事務上のリスクです。
2.審査する行政機関(運輸支局、自動車税事務所、警察署)における業務負担の軽減
OSS手続きにおいては、申請するとその都度 規定の手数料・税額をオンラインで支払うこととなります。このため、審査する行政機関(運輸支局・自動車税事務所・警察署)は手数料の受け取りについて、金額を間違えることがありません。
たとえば新規登録や継続検査では、重量税がかかります。OSSでは申請後、申請内容で確定して指定された重量税額をオンラインで納めるため、納めた税額が間違っていることはありません。一方、窓口申請では、重量税額どおりの印紙を貼り付けます。受け取る運輸支局側では、重量税印紙が規定の額貼り付けられているかを目視でチェックし、印紙を消印します。重量税32800円の場合、20000円・10000円・2000円・・・・と印紙の金額を見て合計するため、運輸支局側の職員さんにとって、相当な緊張感と負担があります。また、OSSではできない手続き、たとえば構造変更・型式指定車ではない持ち込み検査の必要な新規登録などにおいては窓口申請となりますが、OSSが進むことで運輸支局側は他の窓口申請の手続きの審査ができます。このため、窓口申請の審査がより早くなる・来所する方の相談窓口への対応により時間をかけて、余裕をもっておこなうことができるなどのメリットがあります。OSSが進むことで、OSSではない他の多くがスムーズになります。
3.経理事務がラクになる:現金出納帳をつけなくてもよい
窓口申請では、現金が動くため現金出納帳に記録しなければいけません。現金を準備するために、銀行口座から現金を引き出すと現金出納帳に記録しなければなりません。
一方OSSでは、オンラインで納付するために、口座から直接引き落としとなります。預金の情報は、会計ソフトに連携設定しておけば、納付記録がそのまま自動的に会計ソフトに入って経理処理できるようになります。経理事務が大変ラクになります。
4.多額の現金を持ち歩かなくてもよい:OSSでは重量税や自動車税、種別割や環境性能割を納めるために、自動車登録手続きに多額の現金をもっていかなくてもいい
新規登録では、たとえば重量税32,800円 自動車税種別割15,000円 環境性能割 10万円といったように、約15万円の多額の現金を登録日に窓口に持っていかなければなりません。現金を準備することも大変ですし、手続きの途中でお金をなくしてしまうこともあります。多額の現金を持って移動すること自体が、心理的な負担となります。
最後に自動車の手続きに関わる、さまざまな手数料を紹介します(2021年11月現在)
手数料の種類
・保管場所審査手数料(都道府県 警察)・保管場所 標章手数料(都道府県 警察)
・検査登録 手数料(国 国土交通省)
・技術管理手数料(独立行政法人 自動車技術総合機構)
・自動車重量税(国 国税庁)
・自動車税 種別割(都道府県 自動車税事務所)
・自動車税 環境性能割(都道府県 自動車税事務所)
これらの手数料支払いに現金が必要ないOSSは、大変魅力的で、スマートな自動車手続きの方法です。
OSSでは手数料支払いは記録に残るのみで、領収書は出ないため、領収書の保管が不要な点も小さなことですがメリットです。小さなことも、積み重なると大きなメリットとなります。
今回は、OSSのメリットのひとつ「現金を扱わないこと」をお伝えしました。
OSSを一度経験すると、そのスムーズなこと・スマートなことがよく実感できます。ご不明な点がございましたら、お気軽にご質問、ご相談ください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。