2025年4月から試験運用が始まった「添付書類オンライン提出サービス」を、実際に業務の中で利用してみました。
率直な感想として、自動車OSSはこれまでと比べて、実務の現場で本当に使いやすい制度へと大きく前進したと感じています。
これまでのOSSは「オンライン申請ができる制度」としては用意されていたものの、実際の運用では、まず初めにどうしても書面提出が必要な場合がほとんどです。特に遠方の運輸支局が管轄になる場合は、書類提出のために時間を割いたり、現地の行政書士に依頼したりと、手間や時間がかかります。
今回利用した添付書類オンライン提出サービスでは、こうした課題が大きく改善されています。印鑑証明書や委任状などの添付書類を、JPEG画像データとしてオンラインで提出できるようになり、受付審査書類の提出のために運輸支局の窓口へ行く必要がなくなりました。これにより、事務所にいながら一連の手続きを進めることができ、移動や郵送にかかっていた時間と手間が大幅に軽減されます。
実際に使ってみると、この変化は想像以上に大きいと感じました。条件が整っていれば、申請から手数料の支払いまでをオンラインで行うことができ、場合によっては最短で当日中に登録が完了する可能性もあります。これまで数日を要していた手続きが、状況次第では一気に短縮されることになり、利用者にとっても、実務を行う側にとっても大きなメリットです。「OSSは使いにくい」というこれまでのイメージを、良い意味で覆す仕組みだと感じました。
一方で、実際に運用してみて分かった注意点もあります。運輸支局側では、現在も人手による確認作業が行われており、混雑する時期や曜日、時間帯によっては処理に時間がかかる場合があります。そのため、常に「当日中に必ず完了する」という前提で進めるのは現実的ではありません。利用する側としても、ある程度の余裕を持ってスケジュールを組むことが大切だと感じました。ただし、これは制度が過渡期にあることを考えれば自然な部分であり、サービス自体の利便性や価値を大きく損なうものではないと思います。
現在、この添付書類オンライン提出サービスは、東京・名古屋・大阪・神戸といった一部地域での運用に限られています。しかし、実際に利用してみた立場としては、ぜひ岐阜県をはじめとする地方の運輸支局にも早期に導入してほしいと感じています。地方では、運輸支局までの移動距離が長くなるケースも多く、オンラインで提出できるメリットは都市部以上に大きいはずです。
また、現時点では対応していない抹消登録などの手続きについても、今後サービスの対象が拡大されれば、自動車手続き全体の利便性はさらに高まるでしょう。オンラインでできることはオンラインで対応するという流れが、より多くの手続きに広がっていくことを期待しています。
今回の添付書類オンライン提出サービスの利用を通じて、自動車OSSは「制度として存在するだけの仕組み」から、「実務の現場でしっかり役立つ制度」へと確実に進化していると実感しました。まだ発展途上の部分はあるものの、今後の全国展開や対応手続きの拡充によって、自動車手続きの在り方そのものが大きく変わっていく可能性を感じています。









