行政書士のお役立ちブログ

遠方行政書士がOSSで手続きするメリット・デメリット

こんにちは。
少し前の話になりますが、4月から京都府においても登録OSS対応が可能となりましたね。待ちに待った、京都でのスタート!
来年からいよいよ車検証の電子化も始まります。新規登録の新車の車検がきて一巡する3年後には すべての都道府県でOSS登録ができるよう、残り1県の高知の制度が整うといいですね。

さて、今回は「移転登録や変更登録」において 遠方行政書士事務所がOSSで自動車手続きをおこなうメリット・デメリットについてまとめてみたいと思います。
地域・警察署によって、OSSで手続きを行うときの申請開始から手続き完了までの速さが異なるかと思いますが、特に岐阜では、最近OSSの手続き・警察署の車庫審査に少し時間がかかるようになってきました。そのため2022年5月現在は「OSSなら早く登録できます!」と、必ずしも言えなくなりましたが、それでもOSSは早く手続きができる可能性がありますので、登録手続きにおいて大変有効な方法と考えています。

遠方行政書士・・・運輸支局から遠く離れたところに事務所をかまえている行政書士
※遠方ではない行政書士・・・運輸支局に隣接するところに事務所をかまえている行政書士
【メリット】
①できない、というリスクがない
OSSで手続き完了すると、スケジュールを調整し、お客様から車検証をお預かりします。たとえば木曜日の夕方に車検証を預かり、金曜日に運輸支局にて車検証交換、新しい車検証を夕方お客様にお渡し、となります。
窓口申請の場合は、登録日当日に「車庫証明など書類不備で登録できない」となると、登録を後日に延期となってしまいます。これがOSSでは、必ず、絶対に(くどいようですが)車検証交換し、新しい車検証を受け取り、お客様にお渡しできます。ですから、運輸支局に行ったのにできなかった・・・というリスクがない、ということです。
弊所でOSSを推奨する理由はいろいろありますが、手続き完了後、安心してお客様に確実な新しい車検証をお渡しできるという、この「安心」を自信をもってご提供できるということです。

②車検証交換時の運輸支局での滞在時間が短くなる
遠方行政書士は、運輸支局に到着までにたとえば1時間半、帰りに1時間半かかります(※弊所の場合)。行き帰りで時間がかかるプラス、窓口申請の場合はさらに印紙購入などで時間がかかるとすると、大変な思いがします。OSSでは、運輸支局まで出向くと印紙購入の必要はなく、すでにデータ上で手続き完了となっていますので「旧車検証と新車検証を交換」するのみで、運輸支局における滞在時間が大幅に短縮できます。窓口申請では、車検証交付後に自動車税審査・税申告が必要ですが、OSSでは税審査もすでに完了しています。

例:窓口申請 行きの所要時間 1時間半 運輸支局滞在時間1時間 帰りの所要時間1時間半 合計 4時間
  OSS申請 行きの所要時間 1時間半 運輸支局滞在時間5分 帰りの所要時間1時間半 合計 3時間5分

 

【デメリット】
①受付審査が大変
身近な知人友人から自動車の手続きを受けると、多くの場合は 近くの警察署管轄となります。車庫証明をスタートするためには、窓口申請では近くの警察署に書類を提出しに行けば済みますが、現在OSSでは、遠く離れた運輸支局に書類提出し、受付審査が完了すると車庫審査手数料納付待ちとなります。車庫審査手数料を都道府県警察本部に納めるために、多くの場合はインターネットで使っている口座から引き落としの手続きをしますが、事務所でしか支払い手続きができないと大変です。

例: 窓口申請 事務所で車庫証明の書類作成 → 車で10分の警察署へ → 県証紙を購入し、申請  車庫審査開始
OSS申請 事務所で車庫登録データを作成・登録書類記入完備 → 車で1時間半かけて運輸支局へ → 運輸支局にて受付審査完了後、事務所に1時間半かけて戻り、
車庫審査手数料をインターネットバンキングで納付し、車庫審査開始(車庫審査開始までが長い・・・・)

②車検証受領が、手続き完了日当日にはできない可能性がある
手続きが完了すると車検証交換を行います。最初に車検証原本をすでにお預かりした場合、OSSにおいて手続き完了する時間が午後3時半くらいになると、運輸支局の窓口時間が基本的に午後4時までなので、車検証交換が次の日以降、運輸支局に行く日となってしまいます。登録日は手続き完了日、車検証交付日は車検証交換する日となります。

 

弊所は、登録手続きのために定期的に岐阜運輸支局に行っています。これまでご紹介しましたOSSのメリット・デメリットを理解した上でOSS手続きを推進しながら、お客様のご要望によって、OSSか窓口申請かを都度判断しています。
自動車手続きをはじめ、OSS申請手続きのご相談も随時受付ておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回もまたお楽しみに!

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