今回は、自動車OSSのデメリットをお伝えします。
最大のデメリットは、
インターネットなどの環境・ネットワーク環境やOSSシステムにトラブルがあると 手続きが進まなくなる
という点です。
今月 2021年10月1日に、国土交通省の自動車登録情報が集約されているデータサーバーMOTASのシステム障害により、全国の運輸支局・登録事務所で登録手続きができないというトラブルが発生しました。
その原因は、その日から始まった技術情報管理手数料の徴収開始に伴って、手数料の算出にDBサーバー(原簿)へのアクセス数が想定を上回り、上限値を超えてしまったことによるサーバーダウンでした。
このとき、OSS申請も窓口申請も朝から登録ができない状態でしたが、11時過ぎにシステムが復旧し、まず窓口申請ができるようになりました。
ところが、OSSはその後もしばらく業務規制中となってしまい 手続きを進めることができず、14時台にようやく規制解除され、手続きを進めることができるようになりました。
ネットワーク環境も含めて、システム障害が発生すると OSSはできなくなってしまいます。
そして、今回の障害からの復旧は 窓口申請が早く、OSSが遅いという結果となりました。OSSはそれだけ複雑・慎重なシステムの下で動作していることを意味するかもしれません。
10月1日のトラブルは 手数料徴収の制度変更の初日でしたので、MOTASへのアクセス数が想定を上回ったために起こった事例でしたが、月末や年度末など 再び登録台数・量が集中してしまうと、登録できない状態になってしまう恐れがあります。
また 手続きが進む中で、警察署や運輸支局・税事務所においてネットワーク障害が起こると、手続きが進まなくなる可能性があります。
たとえば、警察署から車庫許可データの送受信できなかったり、自動車税事務所からの税申告の結果が返ってこない、運輸支局において警察署からの車庫証明許可データの確認ができない、など
データ上のやりとりがうまくできないと手続きが止まってしまう可能性があります。
このため、自動車OSSは月末や年度末など その日に必ず登録しなければいけない、というケースでは 少し心配な思いがありますので、この点をご理解ご承諾の上 手続きをおこなうことが必要です。
他にも自動車OSSのデメリットとして上げられる点がありますが、また今後お伝えしたいと思います。
最後までお読みくださり、誠にありがとうございました。
また次回もよろしくお願い致します。